開発者体験をさらに向上させる
事業と研究との連携

セッション概要

テクノロジーを活用した事業を成功させるためのひとつに,開発者個人としてのやりがいと事業としての方針をうまく重ね合わせることが重要です.事業を成功させるための取り組みによって,開発者がやりがいや成長を感じ,時には,個人としてやりたいことや挑戦したいこと,さらには,これまでにない新しいソフトウェアを生み出しながら,それが事業をより良いものへと繋がると,事業にとっても個人にとってもとても幸せなことです.エンジニアやエンジニアリングマネージメント,事業責任者などを経て,現在企業研究者として事業との連携に関する取り組みを行っているわたしが,個人のやりがいと事業の成功や成長と重ね合わせるために取り組んでいることや考えていることを紹介します.

スピーカー

松本 亮介(まつもとりょうすけ)

さくらインターネット株式会社
さくらインターネット研究所 上級研究員
Twitter @matsumotory Facebook @matsumotory GitHub @matsumotory

Hatena Blog hb.matsumoto-r

京都大学博士(情報学)、さくらインターネット研究所上級研究員、ペパボ研究所客員研究員、情報処理学会各種委員、ITRC各種委員、松本亮介事務所所長、その他複数社の技術顧問。

2008年に現場の技術を知るため修士に行かずにホスティング系企業に就職したのち、2012年に異例の修士飛ばしで京都大学大学院の博士課程に入学。インターネット基盤技術の研究に取り組み、mod_mrubyやngx_mrubyなどのOSSを始めとした多数のOSSへの貢献や学術的成果を修める。

2015年4月より2018年10月までGMOペパボ株式会社にてチーフエンジニアとしてプロダクトのアーキテクトやエンジニア組織のマネージメントに従事すると同時に、ペパボ研究所では主席研究員としてOS・Middleware・HTTPに関する研究、及び、事業で実践できるレベルまで作りこむことを目標に研究に従事。

2018年11月より現職のさくらインターネット研究所で上級研究員を務める。

第9回日本OSS奨励賞や2014年度情報処理学会山下記念研究賞など、その他受賞多数。2016年に情報処理学会IPSJ-ONEにおいて時流に乗る日本の若手トップ研究者19名に選出される。

登壇資料